細かい内容が多く、時間がかかりますが、
知らされていないリスクが無いか確認するための大切な時間です。
つまりどういうこと?
簡単に言うと「この不動産はこういうものですけれど、間違いないですよね?」
と契約予定の不動産の内容を最終確認することです。
契約後、何か勘違いがあって解約する場合にはお金がかかるため、
「こんなつもりじゃなかった」ということにならないよう契約前に確認する必要があります。
省略できないの?
重要事項説明(重説と略することが多い)をしないと、
不動産の契約ができないと法律で決まっています(賃貸もそうです)。
不動産業者同士だと省略できますが、個人の場合は省略できません。
何を確認したらいいの?
一言で言えば、自分たちの購入目的と合っているかどうか、です。
目的の家は建てられるのか、契約条件は間違いないか、
事故やトラブルの履歴はないか、第三者の権利は絡んでいないか、
災害リスクはどの程度あるのか等、
それぞれの目的や考え方によって重要な項目が異なります。
説明に漏れや間違いがあったらどうなるの?
その内容と目的によります。
それが買主にとって非常に重要な場合(例:自宅用の土地を購入したのに家が建てられない、等)は解約も可能です。
軽微な場合は補償等で解決できるよう話し合いをすることになります。
ただし、買主に故意・過失が無い場合(例:スマホ触ってて聞いてなかったけど書類にサインした、等)に限ります。
基本的には、署名・捺印した書類に書いてあることは説明したことになります。
説明した人が会社を辞めたら?
会社を辞めたらもう関係ない、とならないように、
重要事項説明をできるのは国家資格である「宅地建物取引士」だけです。
なので、説明前に資格証を提示する義務があり、
重要事項説明書に署名・捺印していますので、会社を辞めても責任から逃れられません。
説明を受ける方はどうしたらいい?
それまでに細かくやり取りをしておくことが大事です。
契約以前から気になることは聞いておくことと、「重説の内容を先に確認したい」と伝えておけば、
前もってわからないところはチェックできますし、相手も注意して書類を作成して説明してくれるでしょう。
それが難しい場合はそれができる第三者にヘルプを頼みましょう。
「よくわかる不動産用語」で先に勉強しておくのもいいですね!
まとめ
重要事項説明は不動産業者が一番気を遣う書類です。
業者によっては今まで話さなかったデメリットが一斉にオープンになることもあります。
だからこそ、お客様は前もってリスクについて聞いておくことも必要ですし、
説明の時間に興味を持って話を聞けば購入トラブルを未然に防ぐことができます。
ちなみに弊社は重要事項説明の際に初めて聞く悪い情報が無いように心がけております!