ここでは不動産の探し方や
購入までの全体的な流れとアドバイスをしています!
1.まずはご予算について考えましょう
不動産の価格が3000万円、4000万円と突然言われても高額ということしかわかりません。まずはご自身たちの物差しで測れるようにしましょう。
例えば3000万円を35年変動金利0.95%で借入れした場合、月々のお支払いは約84,000円です。マンションの場合はそこに管理費・修繕積立金・駐車場代が上乗せされます。
では今家賃をいくらくらい払っているか、どれくらい余裕があるか、頭金は用意できるかなど、家族にとっての希望額を仮にでもいいので決めてみましょう。
2.地域を決め、希望額で物件を探してみると・・・5つの選択肢が
希望額を決めたら、次は地域を決めましょう。あまり限定しすぎない方が地域による金額の差もわかり、発見があると思います。
ここで多くの人はぶつかります。思ったより希望を満たす物件が無いということに・・・
そしてここからが不動産探しの本番です。選択肢は大きく5つ。
○金額を上げる ○家を狭くする ○築年数を古く(中古に)する
○地域をより郊外にする ○買わない
弊社としてはお仕事にならないのですが、「買わない」ことも大事な選択肢の一つです。そもそも買わなくていいんじゃないか?と思うことで、自分や家族みんなの気持ちや将来をより深く考えることができるからです。
3.理想と現実と、それでも希望のあるご自宅探し
自宅の購入というのは、よく言われるように「人生で一番大きな買い物」であることが多いです。だからこそ理想の家を求めてしまい、好立地・築浅・広々・低価格の掘り出し物!を追い求める人が後を絶ちません。
でもそんなものはないと思った方が良いかもしれません。逆の立場ならそんな良いものを安く売るでしょうか?気に入っている・思い入れがあるものほど高く売れてほしいと誰もが思いますよね?
不動産は、探す期間が長ければ良い物件が見つかる、というものではありません。なぜなら全て限定品であり、別の物件を探している間に今まで見てきた物件は無くなってしまうからです。
良い物件を購入するには、ご自宅を購入することで得られるご家族の希望が具体的にしていきましょう。
4.みんなで話し合って結論を出すのは大変だが必要な事です。不動産業者に相談するという手も
ここで必要になるのは、一つずつ要素を分解して理由を考えながら取捨選択することですが、これが一番難しい行程です。
一人なら考えることはシンプルですが、二人・三人・或いは四人以上それぞれの想いがあるからです。集まって話し合いをする時間の調整が必要です。結論もなかなか出ません。ストレスもかかります。喧嘩になってしまうかもしれません。やっとの思いで出した結論にミスがあって、実はその金額では購入できない、というオチが待っていることも。
そんなときは、専門家である不動産業者に相談するという選択肢もありますよ。専門知識と培ってきた経験を使って、お客様の希望に基づいた複数の提案をするので、方針が決まりやすいかもしれません。
ただ、あまりおススメしないのは「不動産を買ったことがある知り合いに相談」です。不動産は時期によって大きく金額や状況が変わるものです。お知り合いは「その時自分が購入した経験」はありますが「今購入する」ことを考えている人に対して、親身になって一から全部調べてくれるでしょうか?気楽にアドバイスして失敗したら自分の責任にもなってしまうので、「高い」「気を付けた方が良い」といったネガティブなアドバイスをする傾向があります。
ネガティブな意見はとても重要です。でもその意見が正しいかどうかの検証をする必要があります。知り合いの意見だから、ましてや複数の人が同じことを言うので検証を省いてしまい、不動産業者が正直に話していないと不信感を抱かれた経験が何度かあり、当時に比べてさらに不動産価格が上がった現在、年齢を重ねて完済時期が遅くなり、その方々は今どうしているのかと思い返すことがあります。
5.方針に沿った物件を探して、気になるものがあったら内覧して、より具体的にしていきましょう!
不動産業者に相談したとしてもしなかったとしても、頑張って決めた方針に沿って改めて物件を探しましょう。方針が完全に定まらない部分は一旦保留して大丈夫です。実際に物件を見ていくうちに決まることがありますので。
不動産情報サイトを見ると物件ごとに不動産業者が異なりますので、数社に問い合わせる必要がありますが、その中で気に入った営業マンがいたら、今後はその人に声をかけた方が、毎回同じことを聞かれたり説明したりする手間が省けますよ。できれば、弊社にお任せいただけるのが一番ありがたいですね。
6.気に入った物件を申し込み、重要事項説明、住宅ローン仮審査、契約へ
内覧していった中で、買おうと思った物件が見つかったら、次は申し込み&重要事項説明&住宅ローン仮審査になります。
申込みは先着順になるので、誰かが申し込んだ後だと購入できない可能性が高くなります。また、価格やその他の交渉をする場合は申し込み書類に条件を記入します。
交渉が上手く行けば、重要事項説明、住宅ローン仮審査へ進むことになります。住宅ローン仮審査が無事通れば契約日を決め、手付金を用意して契約の説明を受けます。その内容に問題が無ければ契約書に署名・捺印をして、契約完了となります。
7.住宅ローン本審査、金銭消費貸借契約、諸費用明細、決済・引渡し
住宅ローン本審査を受け、無事通過すれば、いよいよお引き渡し日の決定と住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)をして、いつから、どれくらいのお金を借りて、何年で返済することになるのか決定します。それと同時に不動産購入にかかる諸費用が決定しますので、決済に必要な金額が1円単位で提示されます。
後は決済日に銀行で売主様・買主様が顔を合わせ、通帳上でお金のやり取りをするための書類に署名・捺印して、鍵や書類などを受け取り、不動産購入完了となります。
そしてここから、新生活の始まりです!
まとめ
注文住宅や、未完成の新築物件の場合は段取りが若干異なりますが、全体の流れはわかりましたでしょうか?
もちろん、かかる期間には個人差・物件差がありますが、
長くなればなるほどご家庭の状況も不動産の状況も変わって決めにくくなる傾向にあります。
自分達がどういう新生活を送りたいか想像しながら、そのゴール(スタート)を目指して考えていきましょう!